「こどもつかい」ロケ地マップ
2017年公開、清水崇監督作品「こどもつかい」のロケ地マップです。
監督:清水 崇さん
脚本:ブラジリィー・アン・山田さん 清水 崇さん
出演:滝沢秀明さん 有岡大貴さん 門脇 麦さん 中野遥斗くん 西田尚美さん 他
「連続不審死事件」を取材する新米記者「江崎駿也=有岡大貴さん」が、取材中に得た「トミーの呪い」に関する情報を基に事件の謎を解こうとするが、子供たちが歌う「呪いの歌」をなぜか同棲中の彼女=「原田尚美(門脇麦さん)」も知っているという事実に遭遇。
その尚美の周辺にも「連続不審死事件」の影が見え隠れし始め、二人は事件の原因が「上之郷サーカス」と「こどもつかい(滝沢秀明さん)」にある事をつきとめるが…。
映画館で上映された「特報」や「予告編」では「”呪怨”の清水崇監督作品…。」と、「Jホラー」の最新作というふれ込みでしたが、いざ上映されてみると「ホラー」と言うよりは「ファンタジー」という感じ…。
滝沢秀明さんが演じた「こどもつかい」のビジュアルとラッパを吹く仕草から、「ハーメルンの笛吹き男」を連想させることもあり、作品は「ホラー色の強いファンタジー」という仕上がりです。
「こどもつかい」や操られる「子供たち」も、「リング」の「貞子」や「呪怨」の「伽椰子・俊雄」のような「恐怖」を感じさせる存在ではないので「ホラー映画が苦手な方」も楽しめる作品になっています。
しかし、その内容は「児童虐待」や「小児性愛」という現在の「日本」が抱えている「社会問題」をテーマにしているため、「主人公=原田尚美」の過去~現在~未来(虐待の連鎖)に「児童虐待」が深く関わっている事を知ると、清水崇監督の「新しい映像表現」として注目されるべき作品であると考えます。
ただ、世間的には「こんなのホラーじゃねぇ~!」という評価の方が多くなると思いますが、「ダーク・ファンタジー」としての「こどもつかい」は、絶えることがない「児童虐待」と「虐待の連鎖」をテーマにした「続編」の制作を期待します。
さて、その「こどもつかい」の撮影は、流石は清水崇監督作品!「伊豆半島」の先端から群馬県の「前橋」までという広い範囲でロケが行われました。物語のあらすじと共にロケ地を紹介いたしたいと思います。
冒頭の「瑠奈ちゃん(=矢崎由紗ちゃん)」の「虐待シーン」がショッキングでしたが、あの場面が撮影されたのは栃木県足利市「上渋垂団地」です。
Blu-ray(DVD)の「こどもつかい 豪華版」の「特典ディスク 2=ビジュアルコメンタリー」の中で清水監督が「もう一つのオープニングシーン」について語っていて、そのシーンが「特典ディスク 1」の「未公開シーン」に収録されていますが、「松竹映画なのでオープニングは富士山」というアイデアで、「子供の落書き=富士山」から始まるオープニングのシーンもあったようですが、作品のテーマの「児童虐待」を強く印象付けるには、「瑠奈ちゃんの虐待シーン」から始まった本編が正解だったと思います。
撮影に使われた「部屋」は、本編内の「ベランダ」のシーンから見える近隣の住宅との位置関係で、下の画像の「赤い矢印」の部屋ではないかと思います。
物語りの方は、駿也(=有岡大貴さん)が取材した女子高生が、瑠奈の部屋の隣に住んでいる「中川友里=田辺桃子さん」だった事、その有里から「トミーの呪い」の話を聞いた事、取材を行った場所が駿也の幼馴染、「近藤創=尾上寛之さん」が経営するリサイクルショップがあるビル(=EKITA前橋)だった事、近藤も「トミーの呪い」で犠牲者の一人になった事で、主人公二人が「連続不審死事件」に関わらざるを得ない状況になります。
「EKITA前橋」では、駿也が幼馴染の近藤と出会う場面、近藤が子供たちの襲撃を受ける場面、終盤のクライマックスで駿也と「こどもつかい」の対決シーンが撮影されています。
異次元世界の「上之郷サーカス」と、尚美の幼少期の記憶と、現実世界の「EKITA前橋」を行き来しながら物語が進み、「こどもつかい」の「マント」を通じて「EKITA前橋」と、死者の世界に存在する「上之郷サーカス」がつながっている設定なので、上之郷サーカスにいた尚美が突然「こどもつかい」のマントから飛び出してくる場面などもあり、ともすると、観客には何が起こったのかよく判らなくなる可能性がありますが、「現実=EKITA前橋」、「尚美の記憶」、「上之郷サーカス=異次元」の3つの話が同時に進んでいて、「こどもつかい」のマントを通じて尚美が3つの世界を行き来していると考えると、物語の本筋を見失わずに観られると思います。
また、あのマントの中の世界に「上之郷サーカス火災」で死んだ子供たちの「魂」も存在しているようです。
駿也と共に事件に巻き込まれてしまった尚美(=門脇麦さん)ですが、尚美自身に母親からの「虐待」の経験がある事と、過去に「こどもつかい」と会っていた事が、物語が進むと判ります。尚美が「蓮=中野遥斗くん」の腕の「火傷=虐待の形跡」を見て激しく動揺する場面、幼少期の尚美の腕に蓮と同じような火傷の跡があり、尚美が蓮に昔の自分を見ていた事が判ります。
蓮の火傷に動揺する保育園前での場面の門脇さんの演技が、不自然に激し過ぎるように見えましたが、幼少期の尚美が登場した場面の尚美自身の腕の傷を見てすべて納得。見過ごしてしまうようなディテールですが、物語りの中の「過去」と「現在」を繋ぐ重要な要素になっています。
蓮の腕の傷に動揺した場面と、「こどもつかい」との久しぶりの対面の場面が撮影された「あげは保育園」=栃木県足利市「わかば保育園」と保育園前の団地です。
「特典ディスク 1」に収録されている「未公開シーン」では、尚美と「こどもつかい」が初対面ではない事が判り過ぎてしまうためか、本編では滝沢さんの演技がカットされています。
ただ、これも尚美と「こどもつかい」の関係に「謎」を残しておく事で、なぜか尚美がつぶやく「呪いの歌」の「謎」と合わせて、物語の「謎解き」が面白くなり、尚美の過去にも驚かされるという展開になっています。
冒頭の「虐待」の結果、母親を「こどもつかい」に殺されてしまった瑠奈が預けられた「養護施設」は、東京都福生市の「田園会館・田園児童館」です。
駿也は、ここで瑠奈が歌っていた歌(呪いの歌)が近藤の店で謎の少女が歌っていた歌と同じ歌だという事に気が付いて近藤の店に向かいます。
近藤の店で駿也の眼には見えない「こどもつかい」との対決になりますが、「特典ディスク 1」には「こどもつかい」の想定外の攻撃(にぎりっぺ)など、カットされたシーンが収録されています。清水監督いわく、謎めいた「こどもつかい」のイメージがひょうきんになり過ぎてしまい、観客が「俺たち、ホラー映画観に来たんだよねぇ?」と、ホラー映画の本質を見失わせてしまいかねなかったのでカットしたとのことです。
他にも、前述のように「あげは保育園」での場面でも多くのシーンがカットされていますが、監督自身が「こどもつかい」をどうのように表現したら良いのか探りながら撮影していた事がうかがえます。結果として「ひょうきんなこどもつかい」のシーンはほとんどカットされてしまいましたが、作品としては正解だったと思います。
「田園会館・田園児童館」の建物自体は一部分しか登場しませんが、取材をする駿也の背後の道を挟んだ隣の建物の「階段」はハッキリ確認できました。
瑠奈の母親と近藤の不審死の一方で蓮の母親までもが不審死を遂げ、行きがかり上、連を自宅へ連れ帰る事になった尚美。この時の連との「約束」が尚美が「こどもつかい」に襲われる原因になります。かつて、「こどもつかいの小指」を使って自分の母親に「トミーの呪い」をかけた(呪いをかけるつもりはなかった)尚美が、同じ「小指(=お守り)」で蓮に呪いをかけられるという展開も「虐待の連鎖」をイメージさせます。
その蓮親子の家(部屋)として撮影が行われたのは、東京都豊島区「池袋」の「西武池袋線」がすぐ横を通る「田中ビル」です。
蓮親子の暮らすマンション…と言うよりは、鉄筋コンクリートのアパート=田中ビルです。線路脇のゴミ箱や洗濯物に生活感があります。蓮親子の部屋の扉が、「事務所の扉」にガムテープに名前を書いて貼って表札代わりにしているという演出。まったく映像にはなっていないこの親子の普段の生活が、あの「扉」だけで判る演出でした。
「特典ディスク 1」の「未公開シーン」によれば、この「田中ビル」では「謎の老女=星野晶子さん(呪怨 白い老女、怪談 新耳袋 幽霊マンションなどに出演)」が登場するシーンも撮影されていましたが、すべてカットされてしまったようです。謎の老女は、「その子(蓮)の母親は男と遊び歩いている…。」と、尚美の母親に共通する言葉を残してますが、時間(尺)の都合があったのでしょうか、すべてカットされています。
尚美がやむを得ず蓮を連れて帰った自宅マンションは、東京都杉並区「上井草」のハウススタジオ「上井草マンションスタジオ」です。
ハウススタジオのすぐ近く「上井草スポーツセンター」横の歩道に「バス停」と「ベンチ」を設置して、連の家から帰ってくる際のバス停の場面が撮影されたようです。
蓮を「小松洋子(=西田尚美さん)」に任せて、二人は呪いの歌の歌詞の中にあった「おいない」という言葉を手掛かりに「伊勢」へ出かけて行くことになりますが、撮影が行われたのは埼玉県比企郡「ときがわ町」です。
「おいない」(=伊勢地方の方言で「いらっしゃい」)を手掛かりに「三重県伊勢市」の「郷土資料館」、「木工所」、「地元の農家」などで聞き込みを行って「上之郷サーカス」の興行主の息子の「上之郷勝夫」の家へたどり着いた二人でしたが、実際には凄く狭い範囲で撮影が行われていました。
二人が最初に聞き込みに訪れた「伊勢郷土資料館」は、「埼玉県立嵐山史跡の博物館」です。外観は本編中に全く登場しませんが、「特典ディスク 1」の「メイキング」のシーンの中に館内に展示されている「畠山重忠象」が写り込んでいるのを確認しました。
本編は、「伊勢郷土資料館」、「木工所」、「地元の農家」と、聞き込みを重ねてようやく「上之郷勝夫宅」へたどり着いたように編集されていますが、木工所~上之郷勝夫宅の撮影は一ヶ所で行われています。地元の農家の畑での聞き込みの場面に上之郷勝夫宅の屋根が写り込んでいたり、上之郷勝夫宅の先に聞き込みを行った畑がありますが、本編ではそれが判らないように撮影のアングルが工夫されていて面白いです。
↓ 聞き込みに訪れた「木工所」
↓ 聞き込みに訪れた「地元の農家」の「畑」
↓ 「上之郷勝夫宅」
↓ 実際は、こんなに近く!
「上之郷勝夫=吉澤建さん(残穢では、奥山怪談の奥山家当主として出演)」から「上之郷サーカス」と「上之郷サーカス火災」、「サーカス団員トミー」の情報を得て二人は「呪い」の「元凶」を絶つべくサーカス団員が宿舎としていた「旧上之郷診療所」へ向かいますが、途中で休憩を取った「駐車場」と「旧上之郷診療所」は「伊豆半島」の先端!
↓ 二人が車で走った「山道」
上之郷勝夫の「上之郷サーカス」と「上之郷サーカス火災」の情報を得て二人がたどり着いた「旧上之郷診療所」は静岡県賀茂郡南伊豆町の「共立湊病院」の敷地内に残る「旧海軍病院」です。現在は倉庫として使用されているようですが、建物を覆う「蔦(つた)」が本物と聞いて驚きました。
Google Earthのストリートビューでは見ることが出来ませんが、「静岡県 共立湊病院 旧海軍病院」で検索するとかなりの数の画像を見られます。地元では有名な「廃屋」のようです。
二人が休憩をとった「駐車場」は、同じく静岡県賀茂郡南伊豆町の「あいあい岬」の展望台の駐車場です。ストリートビューの画像が古いので駿也が座っていた「ベンチ」が設置されていませんが、あいあい岬のクローズアップの画像ではベンチと観光客の親子がいた展望台が整備されているのが判ります。
旧上之郷診療所で、「トミー」とトミーが使っていた腹話術用の「黒マント人形」の写真を二人が見つけた時、止まっていた「時計」が動きだし「こどもつかい」との対決となります。
上之郷サーカスのポスターや団員の写真、ベッドの下の手紙など、材質が「紙」のものが異常にきれいな状態で残っている事に「違和感」を感じましたが、「止まっていた時計が動き出す」という演出で、上之郷診療所のトミーの部屋は、トミーの死後、時間が止まった状態だったのだろうと納得しました。二人が「黒マント人形=こどもつかい」という事に気付いた瞬間に、止まっていた時間が、また流れ出したという事だったのだろうと思います。
「トミーの呪い(呪いの歌)」、「上之郷サーカス火災」、「黒マント人形」、「こどもつかい」の謎が一つにつながり、「呪い」を解く手がかりが「黒マント人形」にある事に気付いた駿也は、その人形を近藤のリサイクルショップで目撃していた事を思い出し、舞台は再び「EKITA前橋」へ!
なお、この「EKITA前橋」での最終決戦で、駿也をおちょくっていた「黒マント人形」を演じていたのは、エンドロールが流れているバックで蓮から「こどもつかいの小指」を引き継いだ男の子(後藤奏くん)です。
「黒マント人形」を探しに「EKITA前橋」に戻った尚美と駿也でしたが、駿也は「黒マント人形」におちょくられ、尚美は異次元世界の「上之郷サーカス」へ連れ去られてしまいます。
その尚美が連れ去られた「上之郷サーカス」は、群馬県富岡市の「群馬サファリパーク」です。
ローラーコースターや観覧車などを隠して、サファリパーク内の「イベントホール」を上之郷サーカスの「テント」に見立てて撮影されました。
幼少期の尚美が「こどもつかい」の「トミーの呪い」で自分の母親を殺してしまった事も、「トミー」が異常な人物だった事も、「上之郷サーカス火災」の原因も、すべて、この「上之郷サーカス」のシーンで明かされますが、幼少期の尚美の話、上之郷サーカース火災当日の話、黒マント人形と駿也の対決と、3つの話が進行します。
その幼少期の尚美が母と暮らしたアパートは、東京都荒川区東尾久の「アルファスタジオ(60年代和室アパート5号室)」です。
テレビ朝日の「トリック(山田奈緒子のアパート)」をはじめ、数多くのテレビ番組、映画の撮影に使用されています。日本家屋の部分は「貞子vs伽椰子」の撮影にも使用されています。
予告編、TVCMで「白目の子供たち」が一斉に顔を出す廊下のシーンは下の画像の赤い矢印の部分で撮影されました。
廊下をまっすぐに進むと尚美が駆け下りた「螺旋階段」があります。ストリートビューの画像の赤い矢印の部分に螺旋階段の一部が見えます。
この青い螺旋階段を駆け下りると、上之郷サーカスのテントの赤い螺旋階段につながっていますが、青い螺旋階段は尚美の記憶の中の世界であり、赤い螺旋階段は「こどもつかい」の異次元世界なので、「螺旋階段つながり」で場面転換してしまう荒業も「OK!」という演出です。
尚美が螺旋階段を駆け下りてたどり着いた「上之郷サーカス」は「こどもつかいの世界(死者の世界)」。不審死を遂げた瑠奈の母親や近藤の他に、アメリカのシリアルキラー「キラー・クラウン(ジョン・ゲイシー)」と、旧ソビエトのシリアルキラー「アンドレイ・チカチーロ」がたたずんでいたりします。
死んだ人たちが、その場にたたずんでいるという「死者の世界」の表現方法は、清水崇監督作品「輪廻」にも見られます。清水監督がイメージする「死後の世界」なのかもしれません。
その「死者の世界」に突然現れた「上之郷勝夫」によって、「こどもつかい」に操られていた子供たちが反乱を起こし、尚美と蓮は現実の世界=EKITA前橋へ戻って来ますが、突然サーカスのテントの中から現れ、次の瞬間に上之郷サーカス火災が起きた60年前の子供の姿に変わるという演出に疑問を感じた方が多いようです。
そもそも「死者の世界」ですから、そこにやって来るからには「…上之郷勝夫さん、亡くなったね…。」と思いつつ劇場で観ていましたが、あの演出についてもビジュアルコメンタリーの中で清水監督が語っています。(ちなみに、「特典ディスク 2=ビジュアルコメンタリー」は下のイラストのような感じです。)
内容は予想通り、「上之郷勝夫」は、尚美と駿也に上之郷サーカスとトミーの情報を話した後、理由は判りませんが「絶命」していました。「未公開シーン」には「絶命した上之郷勝夫」のシーンが収録されています。
60年前の子供に戻った上之郷勝夫の出現で、「こどもつかい」に操られていた子供たちも「白目」ではなくなり、勝夫と共に尚美と蓮を現実世界へ戻す手助けをします。
現実世界=EKITA前橋の駿也の元に戻ってきた尚美と蓮によって、「こどもつかい」はあっけなく倒されてしまい、バラバラになった「黒マント人形」の「頭部」を抱きしめる尚美のシーンで本編終了となります。
腹話術士のトミーによって作られた黒マント人形が、トミーの異常な本質に裏切られ、「心」が傷つけられた事と、母子家庭で母親以外に頼れる大人がいなかった幼少期の尚美が、その母親に虐待されていた境遇(信じているものに傷つけられた)とで、尚美が黒マント人形に「共感」を感じたのだろうと思います。それゆえ、「こどもつかい」に変身する人形であるにもかかわらず、焼き捨てられることもなく、旅行用のスーツケースにしまわれて「引っ越し荷物」の一つになっていたのだろうと思います。
しかし、エンドロールが流れる背景で、蓮は「こどもつかいの小指」を近くのアパートの扉の前に置きます。蓮が小指を置いて立ち去ると、扉が開き傷だらけの子供(黒マント人形役の後藤奏くん)がその小指を拾います。
蓮や瑠奈以外にも「虐待」の被害に遭っている子供が身近なところに沢山いることを「暗示」する演出で全編終了となります。
「こどもつかいの小指」が次の誰かに引き継がれた事で「続編」の制作も可能となりますが、現実の社会で起きている後を絶たない「児童虐待」という問題を考えた時、「こどもつかい=必要悪」と考えた駿也が、バラバラになった黒マント人形を修復し、「こどもつかい」を利用して虐待をする大人を「退治」しようとする物語りはありそうな気もしますが、どうでしょうか…?
エンドロール終了後に「おまけ」の映像として「こどもつかい&黒マント人形」による「呪いの歌」の映像が流れます。
この時だけ「こどもつかい」と「黒マント人形」は「役割」が入れ替わっているようで、「黒マント人形」は自由に歩き回り、手回し式オルゴールで「呪いの歌」の伴奏をし、「こどもつかい」は腹話術人形として口をパクパクさせながら「呪いの歌」を歌いますが、口をパクパクさせても、人形なので瞬き(まばたき)はしません。
呪いの歌を歌う「こどもつかい=滝沢秀明さん」が「瞬き」をしていない事は、劇場で観た時に気付いていましたが、ビジュアルコメンタリーの中でも清水監督は滝沢さんの「瞬き無し」の演技を絶賛していました。
「貞子vs伽椰子」の制作で、ホラー映画としては止めをさされてしまった「呪怨シリーズ」に代わるJホラー作品になるかという期待を持って劇場で観た「こどもつかい」でしたが、良い意味で期待を裏切られました。
「社会問題」を「Jホラー」で表現する、清水崇監督の次なる作品に期待します。
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